~特奧天使芸術団~

 

 知的発達障害、多動性障害または前庭形成不全を持つ12名からなるこの特奧天使芸術団は、2008年10月に設立され、2009年2月に正式に認められた、新しい一座です。この芸術団を構成する団員たちは、全員学校を卒業して、また盛雅園に生徒として入寮しています。

 特奧天使集団のパフォーマンスであるダンスは、彼らのリハビリテーションの一環となっています。というのは、彼らのうち数人が前庭形成不全をもっているからです。前庭というのは平衡感覚をつかさどっているので、その前庭がうまく形成されていないとなると、普通の人に比べ、バランスをとるのが難しくなってきます。なので、ダンスをする、というのは、彼らにとって平衡感覚を鍛えるための大切な手段になっているのです。

 また、多動性障害をもつ団員にとっては、他の団員と一緒に息をあわせてダンスをする、ということが大きな課題となってきます。彼らはそれをクリアすることで、パフォーマンス中であってもそうでなくても常に自制心を保てるようになるのです。

 彼らは人を楽しませることを目標として日々練習に励んでいます。人を楽しませるために努力する、ということは、彼らにとって心理的なリハビリテーションになります。人のためにに何かをする、という考えを持たせることは、彼らの今後の生活において大変重要となってくるのです。   そして、たくさんの観客の前でパフォーマンスをしたという経験と、観客から受けとった称賛が、彼らにとって、これからの積極性や自信になって行くのです。

想像してみてください。この一座に入ってから、彼らの暮らしは完全に変わりました。

誰も友達がいなかったのに、ファンを獲得するまでになりました。

暗闇で隠れて泣いていたのに、スポットライトを浴びて笑えるようになりました。

家で引きこもっていたのに、国中でパフォーマンスをするようになりました。

絶望ばかりしていたのに、今は希望で満ち溢れています。

彼らの生涯はまだ始まったばっかりなのです!